3年生を送る会に向けて 〜真心を込めて〜

 7時間目の体育館から、生徒たちの大きな声が聞こえてくる。緊張感が廊下に伝わってくる。気になってすぐに体育館に行きたかったが、仕事を片付けてから体育館に向かった。学年主任が2年生に語りかけていた。

「3年生は、コロナの影響で小学校の卒業式も、中学校の入学式も、本来の形ではできなかった。だからこそ、今回の3年生を送る会では、心を込めて3年生を送リ出そう」

みんな真剣な眼差しで聴いていた。微動だにせず、背筋をピンと伸ばし、聴いていた。2年生のこんな姿は初めて見た。

その姿に、自分でも驚くくらい感動してしまった。2年生の成長に、そして、3年生を思う気持ちに、心が動いた。3年生を送る会まで、あと7日。後輩たちの思いが、3年生に届くことを、心から願っている。

そして、そんな後輩たちの思いに、3年生は歌で応える。後輩たちへの感謝の思いや、伝えたい思い、受け継ぎたい伝統の襷(たすき)を、歌に込めて、後輩たちに伝える。

3年生を送る会。

それは、在校生と卒業生が思いを伝え合う会。後輩が3年生に感謝の思いを伝え、3年生が後輩に錦ケ丘中の伝統の襷(たすき)を渡す場。

3月7日(火)、錦ケ丘中の体育館で、何かが起こる。