音を楽しむ♬ 〜🎺🎻錦中吹奏楽部🎷🥁〜
体育館から聞こえてくる音色に惹かれ、体育館に足を運んだ。7月9日(日)に行われる吹奏楽コンクールの地区大会に向けて練習に励む、吹奏楽部がそこにいた。
本校初代PTA会長で、現在はトモスクの会長、そして、吹奏楽部の応援団長でもあるNさんからこんな話を耳にした。
「吹奏楽部の音が変わってきましたね。これからが楽しみです。」
顧問からこんな話を聞いた。
「あの子達、本当に変わってきました。本当によく頑張っています!」
4月当初、新体制でスタートした吹奏楽部は、最初にミーティングを行い、部の目標について話し合った。「県大会に行きたい!」という意見がある一方、「去年の結果を考えると、それは難しいのでは・・・」という意見もあった。やる気はあるけど、みんな、自信がなかった。
それでも「県大会出場」という目標を掲げた。それを受けて顧問は覚悟を決めた。
「この子たちと本気で関わる」
多少の無理をしてでも、本気で向き合わない限り、目標の達成が難しいことを、顧問はよく分かっていた。
体育館練習を見た。少しだけのぞくつもりだったが、吹奏楽部の練習を見ていたら、魅了されて釘付けになった。
「緊張」と「緩和」、「笑い」と「集中」。
絶妙なバランス。顧問が全身で音楽を表現する。マシンガントークで笑いが起こる。演奏が始まると一瞬にして表情が変わる。指揮棒に全員が集中する。指揮と演奏者たち、顧問と生徒たちが一体となる。いや、観ている大人たちも巻き込んで、体育館が一体となる。
心が震える、ステキな光景。久しぶりの感覚だった。
職員室に戻った。若手教員に声をかけた。「体育館に行ってみない?」
若い先生たちは、日々頑張っている。だけど、うまくいかないこともたくさんある。授業で悩み、生徒たちとの関係で悩み、学級づくりに悩み・・・。激動の一週間を終えた金曜日の夜、疲れ果てている先生たちを見てこう思った。
「少しでも笑顔になって帰ってほしい」
若手と一緒に体育館に戻った。(若手じゃない人もいたが・・・)生徒たちから歓声が上がる。先生たちが笑顔になる。演奏が始まる。生徒たちの表情が一変する。若手教員の表情も一変する。吹奏楽部の演奏を食い入るように見つめる若手の背中を見ながら、体育館をあとにした。
若手教員たちが職員室に戻ってきた。心なしかスッキリしたいい表情をしている。「お疲れ様でした!」若者らしい笑顔で帰宅の途についた。
音楽って素晴らしい!!改めてそう思った。音を楽しむ。みんなが笑顔になる。みんながハッピーになる。みんなの笑顔を見て、心が癒やされて、自分自身の心にエネルギーが湧いて来るのを感じた。
吹奏楽コンクール地区大会まであと9日。あの子たちならきっと県大会出場の夢を叶えることができる!!そう信じている。
頑張れ!錦ケ丘中吹奏楽部♬